
顧問弁護士とは、企業が抱えるさまざまな法律に関する問題について、継続的に相談を受けたり、解決するためのアドバイスをしてくれる弁護士のことを指します。
たとえれば、それは医療における主治医のような存在であり、その人の事情をよく理解した上で相談に対応してくれる人ということになるでしょう。
企業を経営しているとさまざまな問題が起こることがありますし、その場合は、知り合いの経営者や経営コンサルタント、顧問税理士などに相談することも多くあります。
こうした人達は、普段からコミュニケーションをとっているため、自分のことをよく理解した上で相談に乗ってくれる場合が多いと言えますし、企業には、このようないつでも相談できる相手が必要になります。
しかし、経営をおこなっていると、必ずついてまわるのが法律に関する問題です。
顧客からのクレーム対応や、従業員の雇用に関わる問題、そして取引先と交わす契約書に関することなど、法律の知識が必要になることが多くあります。
こうした問題は、知り合いの経営者などに相談しても、法律上の具体的なアドバイスがもらえるわけではありません。
そこで便利なのが、継続して相談することができる弁護士であり、それこそが顧問弁護士大阪の役割になります。
企業に顧問弁護士がいるメリットとしては、まず「いつでも気軽に相談することができる」ということが挙げられるでしょう。
何か問題が起こった場合、それを弁護士に相談すべきかどうかということで悩むことも多いかもしれません。
一般の人からすると、それが法律に関わる問題なのかどうかということや、自分で解決できることなのかどうかの判断ができないこともあるからです。
しかしそこで、いつでも相談できる弁護士がいれば、自分であれこれ悩む前にとりあえず相談することができます。
それに、法律上の問題でどうしても弁護士を頼る必要が出てきた場合、一から探すとなると、それだけでも大変な手間になってしまいます。
一般的には、ネット検索などで適当なところを探して連絡し、相談可能かどうかということや、費用、日程などを確認した上でようやく相談するという流れになるでしょう。
ですが顧問となっている弁護士がいれば、こうした手間をかけることなく、電話やメールですぐに話をすることができるのです。
次に挙げられるメリットは、「企業の事情をよく理解している弁護士に相談できる」ということです。
これまで依頼したことのない弁護士に初めて相談する場合は、企業の概要や事情を一から説明する必要があるため、その分の時間がかかってしまいます。
それに短い時間で説明しても、しっかりと状況を理解してもらえるとは限らないでしょう。
そこで継続的に相談している弁護士がいれば、そうした説明の手間を省くことができますし、企業の事情をよく理解した上でアドバイスをしてもらうことができるのです。
さらに挙げられるメリットは、「トラブルを前もって防止できる」ということです。
トラブルが起こった後に対応してもらえるのはもちろんですが、トラブルを未然に防ぐための社内体制を作るためのサポートも期待することができます。
ただし一方で、顧問弁護士にはデメリットもあります。
それは、毎月の固定費用がかかってしまうということです。
相場は、月額で3~5万円程度だと言われているため、毎月それだけのお金を支払わなければなりません。
この費用は、相談や事件処理の有無に関係なく必要になるものなので、何も起こらなかった月は月額分を損してしまうことになるでしょう。
しかし、企業の経営ではいつどんな問題が発生するか分かりませんし、その対応も迅速におこなわなければならない場面もあるため、顧問弁護士を雇うことは一種の保険になるということも言えます。
最終更新日 2025年7月7日 by hassas